新型肺炎下“嵐山猴子比人多”的異常:讓京都人哀嘆

京都の臺所として有名な錦市場。閑散とした…というほどでもなく、そぞろ歩く人の姿はあり、賑わっているようにも見える。

以“京都廚房”之稱聞名的錦市場裡,還是有閒逛的客人,算不上冷清,甚至乍看還有些熱鬧。

新型肺炎下“岚山猴子比人多”的异常:让京都人哀叹

3月15日推特圖

「お客さん?減ってる減ってる」

“客人?少了少了”

「これでも減ってるんですか?」

“這樣也算少嗎?”

「だって歩けますでしょ?」

“當然,(空得)都能走路了”

割烹著にマスク姿のおばちゃんは、そう言いながらちりめん山椒を包んでくれた。普段ならば狹い通りを観光客が埋めつくし、ゆっくり買い物をするどころか「歩くのも大変」な錦市場。それが、いまは「すいすい歩ける」のである。

市場裡穿著圍裙戴著口罩的阿姨,一邊回答一邊在做山椒小魚。以往狹窄過道被遊客塞滿,別說悠閒購物,連走路都不容易的錦市場。如今確實能順暢通行了。

新型肺炎下“岚山猴子比人多”的异常:让京都人哀叹

以往熱鬧的錦市場

今や世界を襲う新型コロナウイルスの感染拡大の影響は観光都市・京都においても深刻である。オーバーツーリズムが問題となるほどの混雑に悩まされてきた人気の観光スポットにも人はまばら。もちろん、「並んでも乗れない。乗ったら降りられない」と有名だった市バスや市営地下鉄にも影響は出ている。京都市交通局の発表などでは、2月の、市バス・市営地下鉄の1日あたりの平均乗客數はおよそ5萬5千人の減少ということである。

如今在席捲全球的新型冠狀病毒疫情影響下,觀光都市京都也面對相當嚴重的問題。曾經因為人多到形成觀光公害(過多的遊客造成擁堵等問題,和當地人產生衝突)而苦惱的人氣旅遊景點,如今也人跡稀少。當然,這對擁擠到“排隊也上不了車,上了車就擠不下車”的京都市公交和地鐵也造成了影響。根據京都市交通局發佈的二月數據看,京都市公交和地鐵的平均乘客數一天就要少約5萬5千人。

風向改變於2月17日

中國は1月27日から日本を含めた海外への団體旅行を中止し、個人向けパッケージツアーの販売も禁止した。この措置で対象となるのは訪日中國人観光客全體の約4割に及んだ。また一方で日本政府は1月31日、外國人の日本渡航を制限する方針を発表した。これは入國申請時から14日以內に中國武漢市を含む湖北省に滯在歴のある外國人などに対して「當分の間、入國を拒否する」ものである。

從1月27日開始,中國暫停了包括日本在內的所有團體境外遊,並禁止出售面向個人的旅行機加酒服務。這項措施涉及的訪日中國遊客約佔總體的四成。另一方面,日本政府於1月31日公佈了限制外國人入境的方針。即暫時拒絕自申請入境之日起14日內,有在包括中國武漢市在內的湖北省滯留的外國人入境。

日本を訪れる外國人観光客のうち中國からの訪日客は3割を超える。そのため日中両政府のこれらの措置により、とくに例年であれば中國人観光客が押し寄せる春節に當て込んでいた観光業界は大きな痛手を受けることが予想された。京都においては早くも2月6日には府と市が新型肺炎の影響で業績が悪化した中小企業向けに緊急融資制度を創設し、インバウンドブーム以降、前例のない衝撃に備えた。こうして京都の観光が未曽有の非常事態に突入してから約2週間後の2月17日に発表された京都商工會議所による緊急調査では、 新型コロナウイルス感染拡大による影響で「すでに損失が出ている」が25%、また「影響がある」とした企業は46%にのぼっている。

在所有訪日外國遊客數量中,中國遊客超過三成。尤其春節本是期待中國遊客蜂擁而至的旅遊旺季,因此在中日兩國政府這樣的措施下,對日本旅遊業的打擊可想而知。京都府和京都市早在2月6日,就為受新型冠狀病毒疫情影響導致業績惡化的中小企業創設了緊急融資制度,來應對海外訪日旅遊熱潮下前所未有的衝擊。京都旅遊業進入這般從未有過的非常事態後約2周的2月17日,京都工商會議所進行的緊急調查顯示受疫情擴散影響,“已經出現損失”的企業佔25%,表示“有影響”的企業達到46%。

「2月17日あたりでしょうか。あ、風向きが変わったなと思いました」京都のなかでも外國人観光客に人気のとある旅館のマネージャーはそう話す。個人客が主であるというこの旅館では、1月末の中國人団體旅行の停止以降もしばらくは予約通りに訪れる客が多かったという。中國人が日本を訪れようとすると観光ビザを取得するために各種の証明書類の提出が求められるなど煩雑な手続きが必要となることもあり、予約をキャンセルせずにやってくる中國人個人客も多かった。

“大概是2月17日左右吧。感覺‘啊,風向變了。’”京都一家頗受外國遊客歡迎的旅館經理這樣說道。主要接待自由行遊客的這間旅館,1月末中國團體旅遊暫停後的一段時間裡,仍有很多自由行遊客按照預約時間前來。中國人想要到日本旅遊的話,為申請旅遊簽證要提交各種證明文件,有繁瑣的手續,所以也有很多選擇不取消預約繼續到日本旅遊的中國自由行遊客。

新型肺炎下“岚山猴子比人多”的异常:让京都人哀叹

しかし、2月17日以降は中國はもちろん様々な國や地域の予約客からキャンセルのリクエストが入るようになったのだという。2月17日といえば、橫浜港に停泊中のダイヤモンド・プリンセス號內で確認された感染者數が454人に達し、中國國外で確認された感染者數の総數を上回ったことがセンセーショナルに世界に報道されまたASEAN加盟國でははじめてタイの保健省が日本への渡航自粛を呼びかけた日である。この頃から國際社會に「日本は危険國である」という認識が共有されるようになった。京都の旅館という日本観光の最前線は、そんな國際社會の風向きの変化を敏感に察知したのかもしれない。

但2月17日之後,不僅是中國,許多國家和地區的客人都開始要求取消預約。而2月17日那一天,停靠在橫濱港的鑽石公主號遊輪上確診人數達到454人,大幅超過中國以外國家確診總人數一事被大肆報道,作為東南亞國家聯盟成員國之一的泰國衛生部率先呼籲國民儘可能不要出境前往日本。也就是那陣子開始,國際社會開始普遍認為“日本是疫情危險的國家”。京都的旅館作為日本觀光業的最前線,敏感地感受到了國際社會風向的變化。

京都“挽回國內遊客”的自救

このことが逆に「京都が空いている!」「今こそ良い寫真が撮れる」「これこそ本來の京都の姿」とSNSなどで話題となった。さらにはこの苦境を逆手にとり嵐山の5つの商店街が合同で「スイてます嵐山」キャンペーンを展開。「人間よりサルの方が多いとか、久しぶり」などのキャッチフレーズで、外國人観光客の急増に押されて近年は減少傾向にあった日本人観光客の呼び戻しを図った。

但也正因為如此,“京都現在沒有人!”“想拍到好照片就是現在”“這才是京都本來該有的樣子”京都反而在社交網絡上受到熱議。嵐山地區五大商店街為了化逆境為順境,更是開展了“嵐山現在空著”的宣傳活動。以“嵐山好久沒有這樣的景色了,猴子竟然比人多”為廣告語,意圖挽回隨著外國遊客快速增加,這幾年呈減少趨勢的日本國內遊客。

いつもなら予約の取れない人気の宿に泊まり、いつもなら撮れない靜寂の景色を撮る。今では、外國人客がキャンセルした分を當日や宿泊日直前に「ふらっと予約してくる」日本人客が埋めてくれているという狀況だという。

住一住很難預約到的人氣旅館,拍一拍很難拍到的沒有人的景色。現下的京都,靠著當天預約或是突然到訪的日本客人來填補外國客人取消預約造成的損失。

新型肺炎下“岚山猴子比人多”的异常:让京都人哀叹

從清水寺往下走不遠處有名的INS拍照打卡處

平時只能拍到中國遊客的後腦勺

現在完全沒有人

新型肺炎下“岚山猴子比人多”的异常:让京都人哀叹

去了伏見稻荷大社

因為沒有人,拍到了超級棒的照片

新型肺炎下“岚山猴子比人多”的异常:让京都人哀叹

多少年沒有看到人這麼少的嵐山了

しかし、外國人観光客の多くを失ったダメージは大きいのも事実だ。例えば京都の宿であるなら、桜や紅葉の時期などハイシーズンには宿泊料金が上がるのが通例である。しかし、このままの狀況が桜の季節まで続くのであれば、満室といわずとも日本人客で空室がそれなりに埋まったとしても、例年ほどには高い価格設定にできない。

然而,失去多數外國客人的損失終究太大,難以輕易抵消。京都的旅館每年慣例會在賞櫻賞紅葉的旺季提高住宿費用。但照目前的情況看,如果疫情持續到櫻花季,滿員已經是不能指望了,就算能住進一些日本客人,像往年那樣的高收費是行不通了。

日本人観光客のなかでも比較的若い人々が多く、中高年、とくに高齢者の日本人観光客の姿がいつもに比べて少ないのだ。日本人客が京都に帰ってきているといっても、「爆買い」で知られた中國人客ほどにお金を使うことはない。

在日本觀光客中,年輕人相對較多,中老年遊客數量比平時要少。而就算日本遊客回到了京都,比起以“爆買”著稱的中國遊客,日本年輕人花的錢還是有點不夠看。

京都市が2019年7月に発表した観光総合調査によると、京都市を訪れる外國人客1人當たりの観光消費額は平均4萬6294円だった。それに対して日本人客は平均2萬931円。実に倍以上の開きがあるのだ。そして日本人客のなかでも「若い人」は輪をかけてお金を使わないのだという。

京都市於2019年7月發佈的觀光綜合調查顯示,到訪京都市的外國遊客平均每人消費4萬6294日元。而日本遊客的平均每人消費則是2萬931日元。實際相差在一倍以上。再加上日本遊客中,年輕人更是比較不捨得花錢的。

たとえ同じように観光客がいたとしても、「誰が來ているのか」によって「どれだけお金を落とすか」には大きな差がある。閑散とした他の観光スポットよりはなんとか賑わいを保っているように見える錦市場も、実際には目に見える以上のダメージがあるようだ。

就算同樣是遊客,不同人花費的費用差距是巨大的。雖然京都錦市場比其他冷清的旅遊景點好上不少,乍看還是熱熱鬧鬧的,但看不見的損失必然存在。

“中國真的是好大的國家呀”

2月25日、新型肺炎の影響を受けたわが國で初めての企業破たんが報道された。愛知県の旅館であり、とくに中國からの団體ツアーの受け入れに力を注いできたという。

2月25日,日本首家因為新型冠狀病毒疫情影響而破產的企業被報道。是愛知縣一家旅館,主要業務是接待來自中國的旅行團。

京都においても、もともと2月は一年の中でも観光客の足が京都から遠のく閑散期であった。しかしインバウンドブーム以降、春節休暇と重なることもあって近年では「中國人客頼み」のシーズンとなっていたのが実狀である。そのため今回の事態は、宿泊施設のほかに「春節効果」をあてこんでいた免稅ショップ、ドラッグストア、そして著物レンタルなど、とくに中國人観光客への依存度が高いビジネスにおいて影響が深刻なのだ。

而京都的二月原本是一年中游客較少的旅遊淡季。但自從海外訪日遊熱潮興起,再加上與中國春節休假重疊,近年來已經是“完全依賴中國遊客”的旅遊季。因此這次的疫情,除了住宿設施外,對於期待著“春節效應”的免稅店、藥妝店以及和服出租店等,本就對中國遊客依賴度較高的產業影響非常嚴重。

すっかり変わってしまった錦の様子を眺めながら鯰の塩焼きを炙ってくれたおばちゃんが、「中國っちゅうのは、ほんま大きい國やねんなあ」とため息をついていたのが印象的だった。

錦市場裡翻烤著鹽烤香魚的阿姨望著全然變了模樣的錦市場,嘆氣說“中國,真的是好大的國家啊”的樣子讓人印象深刻。

今回の危機は、多くの人にとって日中関係や國際社會のあり様、そして観光産業のあり様がそれまでとは変わってしまったことを體感するきっかけとなったのではないだろうか。

這次的危機應該會成為很多日本人切實感受到中日關係、國際社會以及日本旅遊業目前為止變化的契機。

中國というひとつの國に強く依存する産業構造の脆弱さが今回の事態で露呈したと捉えている関係者は多いだろうし、そもそも観光という生業のままならなさを思い知る人も多いかもしれない。いずれにせよ、この雪のない京都の冬景色から人々が何を學び、そして何に「懲りる」かが、観光都市としての「次の京都」のあり方に、そして観光立國を目指す日本社會の今後に大きな影響を與えることは間違いないと思われる。

不少日本觀光業者認為,強烈依賴中國一個國家的產業結構的脆弱性在這次的突發情況中暴露出來,但也有很多人覺得旅遊業原本就是不為人的意志所控制的行業。但不管如何,人們在這個沒有下雪的京都冬日景色中,學習到的東西和吃到的苦頭必然會對作為觀光都市的“下一個京都”的理想狀態,和以觀光立國為目標的日本社會的未來產生影響。


分享到:


相關文章: