「日語共讀」《圖書館奇談》(3)


「日語共讀」《圖書館奇談》(3)

ぼくはとてもいごこちが悪かった。それに正直いって、オスマントルコ帝國の稅金のあつめ方がどうしても知りたいというわけでもない。學校からの帰りみち、ふとなにかのついでに思い付いただけなのだ。そういえばオスマントルコ帝國って、どんなふうに稅金をあつめていたんだろう、と。そしてなにかわからないことがあったら、すぐに図書館に行って調べるようにと、小さいころからしつけられてきたのだ。

我感到坐立不安。老實說,奧斯曼土耳其帝國的徵稅方式也不一定非得搞清楚不可。我只是在放學回家的路上偶然想到:對了,奧斯曼土耳其帝國是怎麼徵收賦稅的?我從小就被教導,一旦有什麼不明白的地方,就應該立刻去圖書館查佧水落石出。


「でもべつにいいんです」とぼくは言った。「どうしてもってわけじゃありませんし、かなり専門的なことですから……」

“不要緊的,”我說。“並不是非知道不可,況且這個問題也太專業了……”


ぼくとしては少しでも早くその気味の悪い部屋から退散したかったのだ。

我想趕快逃離這個令人不快的房間。


「ふざけたことを言っちゃいかんぞよ」と老人はむっとしたように言った。「ここにはちやんと、オスマントルコ帝國の稅金のあつめ方について書かれた本が何冊もある。この図書館をばかにするつもりかね、ああ、坊ちゃん?」

“不要開玩笑喲。”

老人怒形於色,說道,“這裡就有好幾本關於奧斯曼土耳其帝國徵稅方式的書。你是小看這家圖書館嗎,小哥?“


「いいえ、そんなつもりはありません」とぼくはあわてて言った。「ばかにするなんて、とんでもないです」

「だったら、ここでおとなしう待っておりなさい」

「はい」とぼくは言った。

“不不不,我絕對沒有那個意思。”我慌忙說首,“小看什麼的,怎麼可能呢?”

“既然如此,那你就老老實實的在這裡等著。”

“好的。”我應道。


老人は椅子から背中を曲げて立ち上がると、部屋の奧にある鉄のドアを開けて、そのむこうに消えた。ぼくはそこに立って、10分くらい老人の帰りを待っていた。小さな黒い蟲が何匹も、電燈のかさのうらをごそごそとはいまわっていた。

老人佝僂著腰從椅子上站起身,打開房間深處的一扇鐵門,消失在門後。我在那裡站了約莫十分鐘,等候著老人回來。好幾只小黑蟲在燈罩背面爬來爬去,沙沙作響。


老人ははやがて、三冊のぶあつい本を抱えてもどってきた。どれもおそろしく古そうな本で、部屋中に昔の紙のにおいがただよった。

老人不久便抱著三本厚厚的書回來了。每一本都顯得非常古舊,房間裡漂瀾著舊紙張的氣味。


「ほら、見なさい」と老人は言った。「『オスマントルコ帝國の稅金事情』、それから『オスマントルコ帝國の稅金あつめ人の日記』、もうひとつ『オスマントルコ帝國における稅金不払い運動とその弾圧』。ちゃんとあるんじゃろうか」

“來,瞧瞧。”老人說首,“《奧斯曼土耳其帝國稅金小史》,然後是《奧斯曼土耳其帝國稅吏日記》,還有一本《奧斯曼土耳其帝國的抗稅運動及鎮壓》。跟你說有吧。”


「どうもありがとうございました」とぼくはていねいに禮を言った。

そしてその三冊の本を手にとって、部屋から出ようとした。

老人はぼくの背中に聲をかけた。「ちょいと待ちなさい。その本は三冊とも貸しだし禁止になっておるぞな」

“非常感謝您。”

我禮貌周全的道謝,然後就那三本書捧在手裡,打算走出房間。

老人在背後衝我喊首:“稍等片刻,那三本書都屬於禁止外借的。”



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